「二度と聴いてほしくない」と願って放送されるラジオ番組がある。月に1回 1時間の生放送だ。受刑者向けラジオ番組だという。この放送は刑務所内限定。放送が流れているのは府中刑務所。1500人が服役する日本最大の刑務所だ。放送開始は17年前。番組は今年9月に放送200回を迎えた。制作しているのはディレクターの岩松真也さんと長谷川理沙さん。番組誕生からたずさわってきた。岩松さんは調布FM局で、長谷川理沙さんはフリーのアナウンサーとして働く。番組のきっかけは受刑者に社会とのつながりを感じてもらいたいと刑務所から以来されたという。どんな番組がふさわしいか考えたという。誰かを傷つけて入っていることは考えたという。リクエスト中心の歌番組にしたという。テーマを決めたという。きょうの番組の感想を読むこともあるという。毎回、応援の言葉をかけて番組を締めくくる。社会でもがんばってくださいと言う。出所するときに、これからも長く続けてくださいと言ってくれるという長谷川理沙さん。それでも自分としては二度と聴いてほしくないという。番組に寄せられるメッセージは一月で100件ほどになるという。番組を届ける人の思いは何度もかみしめてほしいという。