北杜市の農家には苗を植える前から業者の問い合わせが殺到している。業者に加えて、個人からも予約のお願いが来ている。30kgで8000円台だったのが、1万5000円ほどで買いたいなど、月をまたぐごとに高く提示してきているという。コメの販売事業者などで構成される米穀機構によると、主食用コメの今後3か月の価格見通しはやや増加。高値が続く中で、政府が放出したおよそ31万トンの備蓄米は消費者にはなかなか届かない。政府はより多くの業者に入札に参加してもらうため、参加条件を緩和する方向で検討を進めている。一方、専門家はその入札の形式についてさらなる改善点があると指摘している。入札ではなく、物価や市場価格に合わせて価格を固定すれば高騰が押さえられ、より多くの人に例年程度の価格のコメが届くようになるという。1回目と2回目の落札分についても、3回目と同じように卸間売買を可能にすることで、流通の根詰まりが押さえられるという。