ここまで、01年放送の「にんげんドキュメント 斬られ役 ～大部屋俳優 58歳の心意気～」を再放送。福本さんは03年のトム・クルーズ主演映画「ラストサムライ」にも出演。ハリウッド側からの「（生き方も含めて）サムライっぽい人」というオファーで推薦されたという。生前親交があった安田さんは、自作「侍タイムスリッパー」に起用する計画があったことを明かしたうえ、「福本さんを通じた縁で作れた映画」「福本さんから聞いた話も作品に反映されている」など話した。
かつては多く作られていた時代劇。「侍タイムスリッパー」で監督を務めた安田さんは「剣戟の格好良さだけではなく、侍が全盛していた時代の魅力も発信していきたい」などコメント。エキストラをAIで代用する動きがハリウッドで広まっていることに関連して、「役者の熱情はAIでは表現できない」などコメント。今後の時代劇について「なにか手を打たないと技術が途絶えてしまう」「なんとか時代劇をいい形で残していきたい」などコメント。
東映京都撮影所の殺陣技術集団「剣会」。会員は現在17人、うち30代が5人。亡くなった福本清三さんに影響を受けているという人も少なくない。生前親交があった安田さんは、福本さんの生き方を「毎日着実に仕事をすることに意地と誇りを持っていた」「一般的なビジネスパーソンの生き方にも重なる」などとし、「そういう人のおかげで日本が成り立っている」「その人たちへのケアやフォローも大事」などコメント。