すべての店舗で一律に値上げするのではなく、立地などに応じて商品の価格を変える動きが出てきている。大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒージャパンは今月15日から、全国に1900あまりある店舗のうちおよそ3割で立地に応じた価格を設定し、コーヒーやラテなど定番の商品価格を引き上げるという。このうち東京23区や大阪市内など都市部の一部の店舗では、税抜きで4円〜28円、率にして平均でおよそ4%値上げする。一方、これ以外の店舗では価格を据え置くとしている。会社は、店舗の立地や商圏の特性を踏まえて総合的に判断したとしているが、土地代や人件費は場所によって大きく異なることも確か。外食チェーンでは、すでに日本マクドナルドやすかいらーくホールディングスなどは立地別の価格を導入している。継続的な値上げが続く中で、このような動きはほかでも広がっていくかもしれない。