房総沖でトラフグをとる漁師の滝口さん。漁師の家系で、高校卒業と同時に漁師の道に入った。当時の漁はマダコなどが殆どだったが、10年ほど前からトラフグの漁獲量が急増した。理由は潮の流れが関係していると考えられている。黒潮が8年ほど前から蛇行し温かい海水を房総沖に運んでくるようになった。このため房総沖が温かい水温を好むトラフグの生息地になったと言われている。一方で滝口さんは豊漁がどこまで続くのかと口にする。滝口さんら漁師たちは3年前から稚魚を放す活動を始めた。千葉県ふぐ連盟の理事長、高橋芳隆さんは5年前いすみ市でふぐのさばき方などを指導し、房総のトラフグブームの立役者の1人。新しいトラフグ料理に挑む。薄切りにしたフグにコウトウネギを挟み昆布の旨みを加える。続いて銀杏やゆり根を乗せる。