安全のヒミツ(1)ハイテク運転台とホームを守る駅社員。岩手・盛岡駅。新幹線の運転士歴7年の千葉彰伸さんについていくと、カメラはめったに入れない営業中のはやぶさの運転台。懐中時計をセットしたら発車の手順へ。指差しと声出しで安全を確認し盛岡駅を出発。左手に持つのはブレーキ、数が大きいほど強い。右手に持つのはマスコンハンドル、アクセル。手前で加速、奥にすると惰行。最高時速320km、日本の鉄道最速!このスピードでも安全な秘密が線路にある。在来線にはたくさんの信号があるが、新幹線は車内信号システムにより管理。車内信号システム。青色の部分が信号機。青の信号機が上がることによりその速度まで出していいという車内信号機。速度がオーバーするとブレーキが勝手にかかるシステム。それがATC自動列車制御装置。これにより速度オーバーはもちろん他の列車との衝突も防ぐ。新幹線が安全に走行できるウラにはハイテクな運転台システムによる支えがあった。新幹線の安全輸送に重要な役割を担うのが駅ホームの安全を守る駅社員。訓練施設をテレビ初取材。現物の新幹線と線路、ホームが再現されている。緊急時の対応など訓練が行われている。駅社員がもっとも安全に気を使うのがホームでの乗り降り。安全ポイントが乗降終了表示。駅社員の動作に新幹線の安全を守る秘密が。乗降訓練でポイントをチェック。ワイヤレスマイク、青と赤のボタンに重要な役割。青いボタンを押すと発車ベル、もう一度押すとアナウンスが流れる。最後ドアを閉めても安全と伝えるため赤ボタンを押しっぱなしにする。車掌がドアを閉める。閉まれば離していい。新幹線とホームの間のわずかな隙間にも安全を守るための秘密。物や客が転落するとケガをする。ホームの下には黒いマットのようなもの。物や客が落ちたときに検知する転落検知マット。500mlのペットボトルがホームから落ちた衝撃で反応。この検知音は実際の駅で乗客が耳にすることはない。駅の運転事務室に音が鳴る。