能登に観光客を呼び戻す新たな取り組みが始まっている。今月、全線で運行を再開したのと鉄道。約100本の満開の桜に囲まれるこの駅は、能登さくら駅とも呼ばれ、毎年多くの客でにぎわう。能登の貴重な観光資源。沿線には風光明媚な七尾湾も。ただ、期待される観光列車「のと里山里海号」の再開は見通しが立っていない。能登半島地震から4か月。北陸を代表する温泉地、和倉温泉にも観光客は戻っていない。21軒すべての旅館が今も休業したまま。建物の修繕ができず、部分的な取り壊しが決まった旅館も。ただ、観光客を呼び戻すための動きも始まっている。和倉温泉にあるレストラン「epice」は地元、能登の食材を使ったメニューが人気のイタリアンだったが、地震で店には大きな被害。そうしたなか、営業の再開ができていない地元の飲食店が集まり、新たな屋台村を作った。街に賑わいを取り戻す第一歩としたい考え。