戦後80年の節目にあたり沖縄を訪問されている天皇皇后両陛下と長女の愛子さま。戦前、昭和天皇は軍の最高指揮官の立場にあった。天皇の名のもとに戦争へと突き進んだ日本。沖縄の激しい地上戦は県民を巻き込み、約20万人の命が失われた。こうして、沖縄の人々には皇室への複雑な感情が根強く残った。昭和天皇の訪問は沖縄返還の翌年に模索されたが、警備上の不安もあり実現には至らず。その後も昭和天皇は訪問を切望していましたが、手術などが重なり、断念することとなった。戦後、皇室の一員として初めて沖縄を訪問されたのは上皇ご夫妻。終戦から30年経ってからだった。ただお二人がひめゆりの塔を訪問された際、火炎瓶が投げつけられた。さらに1987年に再び上皇ご夫妻が沖縄を訪問された際は、掲げられた日の丸が引き下ろされ、焼かれる事件も起きた。それでも訪問を続け、県民一人一人に言葉をかけられてきた上皇ご夫妻。戦争の時代を生き抜いてきた2人の思いを引き継がれたのは戦争を直接知らない世代である天皇陛下。1987年の初訪問以来、様々な行事に出席するため度々沖縄を訪問されてきた。陛下が大切にされてきたのが戦争の記憶の継承。その思いはさらに次の世代である愛子さまにも。沖縄の本土の小学生が記者の仕事を体験しながら互いの歴史や分化を学ぶ豆記者交歓会。愛子さまは2歳のときに陛下に手をひかれ初めて豆記者と交流。中学3年生になった2016年には同世代の豆記者たちに様々な質問をされた。ご両親や祖父母の気持ちを受け継ぎ、思いを寄せられてきた愛子さま。中学の卒業文集には戦争に対する思いを綴られていた。今日、愛子さまは初めて沖縄をご訪問。愛子さまは両陛下とともに今日、明日沖縄の地で戦争の記憶と向き合われる。
住所: 沖縄県糸満市