10年前、戦後最悪の火山災害が起きた御嶽山の安全対策に必要な経費を調達しようと、ふもとの木曽町がふるさと納税を活用して寄付を募る試みを始めている。御嶽山では10年前、死者行方不明者が63人となる戦後最悪の火山災害が起き、ふもとの木曽町は噴火の教訓を伝えるビジターセンターの運営や山小屋の関係者らに委託した登山者への安全指導などに町の予算を充てている。寄付は仲介サイトの「ふるさとチョイス」で受け付けていて、集まった寄付金はビジターセンターの維持や安全指導にかかる費用のほか、啓発用の看板の製作費用などにも充てられる予定。寄付した金額に応じて町内の宿泊施設などで使える商品券や、町でくみ上げられたミネラルウォーターといった返礼品も用意しているという。ふるさと納税の目標金額は100万円で、来年1月22日まで寄付を受け付けている。