コメの価格高騰の影響は今も広がり続けている。「米屋ですがコメありません。良質なコメが安定供給できるまで店をしめます ごめんなさい」と張り紙があったのはで創業90年を迎える米店「まつもと米穀」。年間300トンのコメを扱ってきたというが、十分なコメを確保できず先週月曜日に休業したという。店の再開は新米が入る秋以降になる可能性があるという。影響はほかにも。「サトウ食品」はコメ不足の影響によるパックごはんの需要増加にともない、生産効率化を目的として一部商品の販売を一旦休止したり終了したりするという。また農林水産省によると全国のスーパーでのコメ5kgあたりの平均価格は最高値を更新し続けている。価格を落ち着かせるために放出されたのが「備蓄米」。今月18日、JA全農に引き渡された備蓄米はいつ消費者の手にわたるのか。番組は先週金曜日、JA全農を取材した。JA全農は「全農からは既に卸売業者に供給を開始している。卸売業者からスーパーなどに供給されスーパーが消費者に販売するため正確な日程は把握していない。」という。番組は都内のスーパーを取材すると一番安いもので5kg約4500円で売られていた。備蓄米はまだ入ってきていないという。JA全農は「備蓄米」と表記しないよう小売店などに依頼。そのため一見すると備蓄米と分からないという。「国産ブレンド米」と表記があるものは備蓄米の可能性があるという。そこで番組は都内のスーパー8店舗を調査。そのうち2店舗で「国産ブレンド米」と書かれたコメが売られていた。価格は平均よりも500円ほど安い5kgで約3600円だった。専門家によると備蓄米が出回る4月以降、少しずつ安さを実感できるのではないかという。