日本生まれのジャイアントパンダ4頭が中国に返還された。和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドでは最後の観覧を迎えたジャイアントパンダを見るために開園前から約1400人の行列ができた。ガラス越しに見ることができたのは、これまで日本で10頭の子どもを生んだ母親パンダの良浜(メス24歳)、9番目の子ども彩浜(メス6歳)の2頭。別の展示場では、8番目の子ども結浜(メス8歳)、末っ子の楓浜(メス4歳)を見ることができた。そして閉園時間が迫ってくるとお客さんの雰囲気が一変。パンダの観覧施設の外では涙を拭う人の姿が至る所で見られた。アドベンチャーワールドは中国以外では最多の繁殖数を誇る施設だった。取材班は中国・四川省の成都市にあるパンダ繁殖研究基地へ。現在は1年で最も忙しい出産ラッシュの時期。去年は十数頭生まれたという。世界各地に送られるパンダは現地で生まれた子どもを含めて返還義務のあるレンタル。パンダはワシントン条約で商業取引が禁止される希少動物。そのため中国国外に送られるパンダはすべて研究目的でレンタルされている。レンタル費用は年間約1億4000万円と言われている。しかし、それを補って余りあるのが経済効果。専門家の試算ではアドベンチャーワールドのパンダの経済効果は31年間で1256億円。1年間に約40億円の経済効果があったことになる。パンダ返還により地元では不安の声が聞かれた。どのような対策を取るのか今は様子見の状態だという。
住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田1471
URL: https://matsuya-nankishirahama.com/
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