中国有数の穀倉地帯にある河南省芝芳村では約3000人が暮らす。両親と妹と暮らす楊書涛さんはなかなか結婚ができない。朝8時に母と周辺工場から集めた段ボールをリサイクル工場に売りに行く。1kg53円で1か月で収入は6万円、近くの工場でアルバイトも行い合わせて月収18万円で地元では遜色ないレベルという。芝芳村や園周辺では独身男性の数が独身女性の3倍にもなる、若者の多くが都会に出稼ぎに行き女性の流出が顕著になっている。長葛市の中心部で楊さんは4年前にローンを組みマンションを購入、中国では2000年以降男性が結婚にあたり住宅を用意することが当たり前になり、不動産価格高騰の中女性が安定した結婚生活を望む風潮が強まったため。結婚できない男性の増加は深刻な問題になり自治体が対策を迫られている。3年前楊さんの住む村と近隣が支援し無料の結婚あっせん所ができた。男性が女性の家族に支払う結納金の額は高騰し続けている。この日は結婚相談所は芝芳村と合同でお見合いイベントが開催、男性は10人女性は5人が参加したが男性は誰も選ばれなかった。スタッフが楊さんを連れ出しイベントに不参加だった30代女性を紹介、ローンを口にした途端に女性は沈黙していた。一方で長葛市の高級ホテルで行われた結婚式では新郎は警察官、将来が安定している公務員は農村女性にとって理想の相手で人気という。5000万人を超えるとみられる農村の独身男性は人数の少ない女性側からの要求が高まる中で厳しいパートナー探しが続く。
