コウチさんのやりすぎなおもてなし大作戦を紹介。まずは「アメニティをブルガリ&ティファニー」。女性専用のレディースルームを設け、アメニティをすべて高級ブランドで統一した。高コストで採算は合わず途中で終了したものの、この作戦で女性客を獲得。続いては「1泊2日カブトムシ付き」。子ども向けのサービスとして大きな効果を上げ、家族客を取り込んだ。さらに「ブルーフィルム上映」。ブルーフィルムとはポルノ映画のことで、この作戦で大人の男性客を呼び込んだ。こうした成果により、旅館の収容人数は220人から350人へと拡大。次の一手は「コンセプトルーム」。当時では珍しく、コウチさんの旅館が先駆けだった。中でも「谷尻誠 スケッチルーム」は日本一稼働率の低い部屋となり、予約客が100%キャンセルするという。最終的に「普通の部屋が一番いい」という結論に至った。そして最後の大作戦は「ボージョレ・ヌーボー風呂」。さらに「タコのつかみ取り風呂」も導入し、団体客を獲得。これらの成果により収容人数は350人から750人へと拡大し、道後エリア最大規模の客室数を誇る旅館となった。