- 出演者
- 若林正恭(オードリー) 弘中綾香 平子祐希(アルコ&ピース) 影山優佳
今回の激レアさんは「立地条件が最悪な温泉旅館を泥臭すぎるアイデアで人気旅館にした人」のコウチさん。愛媛県松山市の道後温泉は日本三古湯と呼ばれている。コウチさんの旅館は道後温泉本館から徒歩12分の道後プリンスホテル。立地条件は最悪だが、コウチさんが手掛けた旅館は年間約10万人が来客するまでに成長。道後エリア最大級の旅館となった。コウチさんの泥臭すぎるおもてなしアイデアに迫る。
コウチさんは1975年、定員220人の旅館を開業。知名度を高めるため、日本全国でパンフレット配りを始めた。当時は旅行会社からの送客が主流で、それが旅館にとってほぼ唯一の集客手段だったという。そんな中、コウチさんは法被姿でセールスに回り、機内や車内でもパンフレットを配布。時には車掌に注意されることもあった。しかし、この作戦にもかかわらず、客数は増えなかった。
- キーワード
- 道後プリンスホテル
コウチさんのやりすぎなおもてなし大作戦を紹介。まずは「アメニティをブルガリ&ティファニー」。女性専用のレディースルームを設け、アメニティをすべて高級ブランドで統一した。高コストで採算は合わず途中で終了したものの、この作戦で女性客を獲得。続いては「1泊2日カブトムシ付き」。子ども向けのサービスとして大きな効果を上げ、家族客を取り込んだ。さらに「ブルーフィルム上映」。ブルーフィルムとはポルノ映画のことで、この作戦で大人の男性客を呼び込んだ。こうした成果により、旅館の収容人数は220人から350人へと拡大。次の一手は「コンセプトルーム」。当時では珍しく、コウチさんの旅館が先駆けだった。中でも「谷尻誠 スケッチルーム」は日本一稼働率の低い部屋となり、予約客が100%キャンセルするという。最終的に「普通の部屋が一番いい」という結論に至った。そして最後の大作戦は「ボージョレ・ヌーボー風呂」。さらに「タコのつかみ取り風呂」も導入し、団体客を獲得。これらの成果により収容人数は350人から750人へと拡大し、道後エリア最大規模の客室数を誇る旅館となった。
TVer お気に入り登録のお知らせ。
- キーワード
- TVer
コロナ禍の影響で、コウチさんの旅館は年間345日が赤字という大打撃を受け、倒産の危機に陥った。赤字が続くと、他の高級旅館への宿泊振替が必要になり、その差額分を支払わなければならないという地獄の連鎖にも苦しめられた。そんな中、コウチさんは修学旅行の学生客をターゲットに販促を開始。まずは「ノンアルコールビールがけ」という作戦を提案したが、校長先生の反対で実現しなかった。次に打ち出した「まくら投げ大会」では10校が参加し、大きな反響を得た。この成功により倒産の危機を回避。その後、2024年にコウチさんは引退し、現在は道後温泉で高級旅館「別邸 朧月夜」を経営している。
- キーワード
- 別邸 朧月夜
「くりぃむナンタラ」の番組宣伝。
若林はコウチさんのラベリングに「道後のタコ社長」とした。