今週末、本州最南端の町・和歌山県串本町から小型ロケットカイロス初号機が打ち上げられる。今回の打ち上げには日本初がいくつもある。これまではJAXAが主導でロケットの打ち上げや人工衛星の軌道投入を行い、打ち上げ場所もJAXA専用だった。今回は日本初の民間ロケット発射場で打ち上げが行われ、民間ロケットで政府の小型衛生を搭載し、軌道投入等に成功すればこれも日本初となる。この民間ロケット、最大の売りは依頼を受けてから打ち上げまでの期間が最短1年という点。ロケットに名付けられた「カイロス」はギリシャ神話に登場する「時間の神」で、時間を味方につけて市場を制すという強い意志が込められている。今回のロケットの成否は町の未来にも大きく関わることになる。