むつ市の中間貯蔵施設は、東京電力と日本原子力発電の原発から出る使用済み核燃料を、最長で50年保管する全国初の施設。ことし9月、金属製の容器に入れられた使用済み核燃料69体が初めて運び込まれ、先月11日まで、事業者のリサイクル燃料貯蔵による容器の安全性などを確認する検査が行われていた。きょう開かれた原子力規制委員会の会合では、事務局の原子力規制庁から、検査の内容を確認した結果、問題は確認されなかったことが報告され、事業開始の前提となる使用前確認証を交付することが決定された。リサイクル燃料貯蔵によると、その後、担当者が確認証を受け取り、きょう付けで正式に事業を開始したということだ。中間貯蔵施設を巡っては、保管期間が過ぎたあとの使用済み核燃料の搬出先が決まっていないことに、地元から懸念が示されている。