高知県香美市の山間にある大川上美良布神社。1500年の歴史を持つとされ、古来、人々を見守ってきた。拝殿には地域の人々が奉納した絵馬が並んでいて、江戸時代に描かれた武者絵や林業を生業としてきた地域の様子を描いた絵など、14点ある。その中にひときわ目を引く絵馬は、アンパンマン。作品の生みの親でこの地域出身のやなせたかしが神社の依頼を受けて自ら描いたという。自分の顔を分け与え人々を上から救うアンパンマンは、異色のヒーローは極度の飢えに苦しんだ地震の戦争体験にあるという。弟が海軍で戦死し、アンパンマンは幼い頃の弟の面影があると語っている。生前のやなせたかしと交流があった女性は、父親は出生前にこの神社に祈りを捧げたが帰らぬ人になったという。二度と戦争は繰り返してはならないと、戦後80年の節目となった今年、改めて平和への祈りを捧げた。
