りそなアセットマネジメントの戸田さんの予想レンジは35700~36200円で、注目ポイントは「決算発表期の高配当利回り株に注目」とし、「アナリストが予想するTOPIX一株あたり利益・EPSの伸びは引き続き堅調を維持しているが、トランプ関税の影響を本格的に業績予想に織り込むのは決算発表後になるので、まずは企業が関税影響をどのように想定するかに注目している。そうしたなか日本企業は基礎の利益見通しは保守的に出す傾向があるので、2025年度の業績見通しはいつも以上に慎重なものになる可能性が高いので注意が必要。上場企業には資本の有効活用が求められてくる。大型の設備投資やM&Aはまだこれからという状況で資本余力は十分という企業が多い。なので事業環境が不透明ななかでも慎重な業績予想を示す企業があっても株主還元強化、特に増配姿勢は変わらないと思う。その結果、現状でも株価水準の調整とこれまでの増配基調によりすでに市場の高配当利回り銘柄の比率が増加しているが、今回の決算発表と合わせた増配見通しでさらに配当利回りの魅力が高まると期待している。過去の高配当利回り株は決算期末の配当権利取りの買いが一巡したあとは人気が離散することが多かったが、最近は配当権利落ち後も決算発表での増配期待で株価は堅調に推移する傾向がある。過去昨年8月や今回のように株式市場にパニック売りが出た瞬間は大きく売り込まれることがあるが、その後は高い配当利回りが株価の下支え要因となり底堅く推移することが期待できる。なので市場環境の不安定な状況のなかでも決算発表では高配当利回り株は注目できる投資対象だと思う。」などと述べた。