地球温暖化により色んな魚が北上していることが最新の研究から分かってきた。博多長浜鮮魚市場を長年見てきた水産加工会社経営の森田さんは、この10年で魚の種類が大きく変化したと感じている。サワラが減った一方、南の海で採れるアカハタなどが並ぶようになった。中でも変化を代表するのがフグだという。漁業者は危機感を募らせている。8年前にフグ漁を始めた男性によると今の漁獲量は8年前の3割減とのこと。オホーツク海では5年ほど前から大量にフグが採れるようになった。九州大学の清野准教授は100年で平均1.24℃上昇したことが異変の原因だと指摘する。
読み解く鍵が環境DNAだ。清野准教授は環境DNAで魚の種類を調べる調査をしている。環境DNAは海などの環境に溶け出した生物由来のDNAのこと。泳いでいる魚からは細胞片や糞が海中に出される。海水を採取しDNAを解析することでその海域に生息する魚種などを把握できるとされている。清野准教授は全国の研究者と連携、どの海域にどんな魚が分布しているのか共同研究している。解析の結果、九州の代表的なサバやブリなどの魚のDNAが東北や北海道沿岸で多く検出され、生息域が北上しているがことが確認できたという。
北海道オホーツク海沿い側の地元の漁業者である船橋さんは、戸惑いながらも消費拡大を目指している。フグを処理できる免許を取得し、馴染みのなかったフグの美味しさを伝えたいと考えていると話した。
読み解く鍵が環境DNAだ。清野准教授は環境DNAで魚の種類を調べる調査をしている。環境DNAは海などの環境に溶け出した生物由来のDNAのこと。泳いでいる魚からは細胞片や糞が海中に出される。海水を採取しDNAを解析することでその海域に生息する魚種などを把握できるとされている。清野准教授は全国の研究者と連携、どの海域にどんな魚が分布しているのか共同研究している。解析の結果、九州の代表的なサバやブリなどの魚のDNAが東北や北海道沿岸で多く検出され、生息域が北上しているがことが確認できたという。
北海道オホーツク海沿い側の地元の漁業者である船橋さんは、戸惑いながらも消費拡大を目指している。フグを処理できる免許を取得し、馴染みのなかったフグの美味しさを伝えたいと考えていると話した。