懸念が広がっているのは製造業だけではなく、メキシコのテキーラ村ではトランプ関税の懸念が高まっている。国内外から訪れる多くの観光客で賑わうテキーラ村は、テキーラを使ったカクテルを提供する屋台が多くなっている。創業75年となる蒸留所ではテキーラの原料はアガベという植物の根。糖分の強いこの根から絞った汁を発酵させて繰り返し上流。この地域など、限られた生産地だけがテキーラの名前を使うことができる。そのテキーラは全体の輸出量の8割以上はアメリカ向けで、アメリカ市場の存在感は圧倒的。会社では関税が価格2上乗せされれば、消費者が離れることも心配だという。