12年前、NHKの取材班が撮影に成功した巨大なイカ「ダイオウイカ」。当時、反響を呼んだ。今回新たにシーラカンスに迫った。去年8月、NHKの取材班は国内外の研究者と共に、インドネシアに入った。スラウェシ島の沖合、水深およそ160メートル付近。そこにシーラカンスがいた。シーラカンスはおよそ4億年前の魚の化石とほとんど変わらない姿をしていることから「生きた化石」と呼ばれている。およそ6600万年前、恐竜などと共に絶滅したと考えられていたが、アフリカとインドネシア近海に生息していることが確認されている。しかし主に水深150メートルより深い海に生息し個体数も少ないため、詳しい生態はほとんど分かっていない。今回、NHKの取材班は、3台の潜水艇でかわるがわる観察し続ける「72時間連続追跡」を実施。するとシーラカンスの8匹の群れを発見。これまで単独で確認される例が多かった中、貴重な映像。群れの中の1匹が立ち泳ぎのような姿勢で白い腹を見せている様子や、雄と見られる1匹が雌の腹の下に頭をすり寄せる様子の撮影に成功。調査チームによると、こうした行動は異性の関心をひくときに見せる行動と考えられるという。シーラカンスの生態に迫った貴重な映像は、来月2日の「NHKスペシャル」でも伝える。
住所: 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
URL: https://www.aquamarine.or.jp/
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