ニッカウヰスキーはきょう、親会社のアサヒビールと共同で、生産体制の拡充に向けた設備投資を行う方針を明らかにした。具体的には、北海道と宮城県、それに栃木県にある3か所の蒸留所や工場で、ウイスキーの原酒を入れる、たるの貯蔵庫を新設するなどことし中におよそ60億円を投資する。会社では、国産ウイスキーも含めた世界での市場規模が2040年までに、毎年2%から3%ほど拡大すると見込んでいて、来年以降も設備投資を続け国内外でのウイスキーの年間売り上げを2040年までに去年の4倍に増やす方針だということだ。このほか、サントリーが品質のさらなる向上などを目指し、ことしにかけての2年間で大阪府と山梨県の蒸留所に合わせて100億円規模の設備投資を行う方針で、ウイスキー需要の拡大を見込んで事業を強化する動きが広がっている。