日本とASEAN諸国などで作る、AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)と呼ばれる枠組みの閣僚会合が、インドネシアで開かれ、日本からは齋藤経済産業大臣が参加した。会合のあと発表された共同声明では、地理的な要因や経済状況など、各国の事情を踏まえて脱炭素化を進めていくことで一致し、電力や運輸、それに産業の分野で連携を強化していくとしている。具体的には、火力発電の燃料について、二酸化炭素を排出しない、水素やアンモニアへの転換を進めることや、次世代の航空燃料であるSAFや、自動車に使われるバイオ燃料の供給網づくりで連携していく方針が盛り込まれている。また、工業団地での再生可能エネルギーの導入や、省エネの促進に向けても、連携を強化していくとしている。日本としては、得意とする水素やアンモニア、省エネなどに関する技術を、アジアの各国に提供し、脱炭素化を後押ししていきたい考え。