岸田首相は、APEC首脳会議に出席するため、きょうアメリカに向けて出発する。APEC首脳会議で、岸田首相は、脱炭素社会の実現に向けたエネルギーの転換の必要性などを訴える方針だ。ロシアのウクライナ侵攻が世界経済に影響しているとの問題式を共有し、各国の協調を呼びかける方針だ。現地時間16日にも、習近平国家主席との首脳会談を行う方向で最終調整している。実現すれば、約1年ぶりで、岸田首相は、中国による日本産水産物の輸入停止措置など、両国間の懸案に対する日本の主張を伝えることにしている。共通の課題では、協力して、未来志向で意思疎通を継続していくことを確認し、建設的で安定的な日中関係の構築につなげたい考えだ。