木野内さんのテーマは「大テック相場の予兆」で「足元では電子部品デバイス工業の在庫率指数が改善してきた。3年のサイクルはだんだん良くなってきたというのが10月末から見えてきた。ソフトバンクGの時価総額にも3年のサイクルがある。3年のサイクルを私は小さなテックサイクルが良くなると次はIT相場の高値を抜けてくるとおもう。そうなると“大テック相場”に入るかもしれないと感じる。大テック相場の条件はリノベーション。TFPが上がることが大テック相場の条件となる。R&D投資とTFPの伸びを見ると4年ぐらい遅れるとリノベーションが出てくる。GDP需給ギャップが高ければR&D投資は活発化する。アメリカではインフレが進んだがGDP需給ギャップがタイト、生産性が向上してきているのではという議論もある。日本のGDP需給ギャップは日銀の植田さんにかかっている。植田さんは2000年のゼロ金利解除のとき審議員の立場でGDP需給ギャップが足りないのも一つの理由にしてゼロ金利解除に反対した。2006年の量的金融緩和の解除に対し書籍のなかで「辛抱しても日銀には損がない」といって反対した。当時は物価目標は暗黙的に0%でより高いGDP需給ギャップじゃないとだめ。これを日銀が目指せば大テック相場になると思う。GDP需給ギャップと過去の世界の電気産業の変遷を見るとGDP需給ギャップの高い国は短期で移行している。このまま植田さんが金融緩和を続ければ日本でもリノベーてティブな産業が勃興してくるのはおかしな話ではなく、大テック相場になる可能性はあるとおもう。」などと述べた。