勧告の兵役をめぐるある変化について。勧告では19歳以上の男性が30歳までに1年半~2年の兵役義務がある。若者たちの間で今、あえて過酷な部隊(陸軍、海軍、空軍の特殊部隊)を希望する人が増えている。特殊部隊を目指す民間の養成塾が増えているという。ソウル近郊にあるスポーツ施設では軍の特殊部隊などへの入隊を目指し週4日訓練を行っている。コーチは韓国海軍の特殊部隊出身、パク・チャンギュ代表。本場仕込みの訓練で身体とメンタルを作り上げようとしている。プールでは潜水、立ち泳ぎ、救助訓練も行われる。特殊部隊に入隊すれば過酷な訓練・任務をこなしながら一般部隊よりも長く服務しなければならない。有事には最前線に送られる可能性がある。志願者は特殊部隊への強い「あこがれ」、そして限界に挑戦した「自身と経験」を得たいという。志願者増加の背景の一つは「メディア露出」。海軍の特殊部隊の中には競争倍率がこの5年で2.6倍から9.5倍に増えるところまである。特殊部隊への入隊を目指すイ・ソヌさんを取材した。2011年、韓国籍のタンカーがソマリア沖のアデン湾で海賊に乗っ取られた事件を解決に導いたのは韓国海軍の特殊部隊UDTだった。ソヌさんは「危険な状態でも誰かをを守れる人でありたいので入りたい」などと述べた。
