孤立死について初めて統計調査を発表した。2024年に自宅で亡くなった一人暮らしの人は約7万6000人。このうち8割近くが65歳以上。社会的に孤立していた可能性が高い死後8日以上経過してから発見されたケースが約2万1800人だった。社会的孤立とは、家族や地域社会との交流がほとんどない。状態精神科医の物部真一郎は「男性は退職を機に社会的ネットワークが途切れてしまって孤立しやすい、女性は性差があり社会的ネットワークを作るのがうまくて維持しやすいと言われている」と話した。
社会とのつながりが少ないと脳卒中や心臓病は約1.3倍、認知症は1.5倍発症しやすくなる。死亡リスクは孤立していない人に比べると孤立している人の死亡リスクは1.9倍。熟年離婚などの離婚が一般的になってきて、50歳以上の未婚率も上昇しているなどの要因。
神奈川県内で一人暮らしの62歳の男性。信託銀行で働いていたが早期退職を選んだ。退職後は旅行など自由な時間を楽しんでいたが、コロナの流行で出られなくなり、再就職しようにもかなわない状態になってしまった。失業保険が切れるのをきっかけにアルバイトを始めた。5年以上いまも続いている。東京都健康長寿医療センターのデータによると、社会活動に参加しようと思わない人のうち3年後に生活機能が低下した人の割合は21%、社会活動に進んで参加した人のうち生活機能が低下した人は6.6%だった。
定年を迎えた男性の孤立を防ぐ取り組みもある。「札幌メンズ・シェッド」という団体。50代~80代の男性43人が参加していて、菜園・音楽・登山・釣りなど11のグループに分かれてそれぞれ活動している。社会的孤立しないために1日1回以上外出し、週1回以上友人・知人と交流、月1回以上活動に参加する。
社会とのつながりが少ないと脳卒中や心臓病は約1.3倍、認知症は1.5倍発症しやすくなる。死亡リスクは孤立していない人に比べると孤立している人の死亡リスクは1.9倍。熟年離婚などの離婚が一般的になってきて、50歳以上の未婚率も上昇しているなどの要因。
神奈川県内で一人暮らしの62歳の男性。信託銀行で働いていたが早期退職を選んだ。退職後は旅行など自由な時間を楽しんでいたが、コロナの流行で出られなくなり、再就職しようにもかなわない状態になってしまった。失業保険が切れるのをきっかけにアルバイトを始めた。5年以上いまも続いている。東京都健康長寿医療センターのデータによると、社会活動に参加しようと思わない人のうち3年後に生活機能が低下した人の割合は21%、社会活動に進んで参加した人のうち生活機能が低下した人は6.6%だった。
定年を迎えた男性の孤立を防ぐ取り組みもある。「札幌メンズ・シェッド」という団体。50代~80代の男性43人が参加していて、菜園・音楽・登山・釣りなど11のグループに分かれてそれぞれ活動している。社会的孤立しないために1日1回以上外出し、週1回以上友人・知人と交流、月1回以上活動に参加する。
