今回の首脳会談で辻浩平が注目した点はイギリスの“バランス外交”。スターマー首相はブルームバーグとのインタビューに“どちらの国を選ぶのかとよく聞かれるが、私はそれには応じない”と答えている。今月、中国を訪問したカナダのカーニー首相と習近平国家主席との会談。カナダは中国と経済や貿易面での関係強化で合意。関税の引き下げでも合意している。カーニー首相は「国際秩序が大きく変化する中で、さまざまな国とのつながりを強めていくためだ」と説明している。アメリカの大統領が“カナダを51番目の州にする”と発言したり、予測不能な関税をかける中で他の国々との連携を強化する狙いがある。トランプ大統領はカーニー首相の発言に強く反発。SNSで“カナダが中国を合意結べば米国向けのすべてのカナダ製品に100%の関税が課されることになる”と警告した。先週、トランプ大統領はアフガニスタンに派遣されたNATOの部隊について、“NATOとの関係について必要としたことは一度もない”などと述べた。アフガニスタンに部隊を派遣した国は一斉に反発した。イギリスの首相が最も重要なアメリカの大統領を真っ向から非難することはめったにない。
