東京・足立区の「湯処じんのび」は創業64年の銭湯。店名の「じんのび」は石川県能登の方言で「ゆっくり・のんびり」の意味。銭湯で回数券を差し上げる代わりに家を見せてもらう企画で出会ったのはベッカムヘアーのおじさん。「家、ついて行ってイイですか?」とお願いしたが断られてしまった。続いて出会ったのは古田島たけしさん(86歳)。新潟県出身で昭和29年に16歳で集団就職で上京。メタル工場で働き、現在の東芝に2年間勤務した。その後は婦人服店を営み、現在は娘がエステサロンをやっているという。歩いて午後3時30分に帰宅。玄関のドアを開けると細い階段が伸びていた。長女つかこさん(65歳)が訪れて大掃除の最中だった。築54年の持ち家で間取りは3LDK。壁はたけしさんが描いた絵で埋め尽くされていた。長女がやっていたトールペイントを真似して描いたという。階段部分の絵は長女が描いた。絵は仕事をやめてから描いたもので楽しい住まいを目指したという。部屋からは西新井大師など東京が一望できた。妻は息子の整骨院でお手伝いをしており、料理はたけしさんが作るという。取材をしていると、仕事が終わった整体師の長男たかまささん(57歳)がやって来た。週に1回は必ず来るという。以前に経営していた婦人服店について語ってくれた。店内はシャンデリアで豪華な感じにして年商は1億円あった。あの頃は大変だったけど夢があったと振り返った。この日は父の日。子どもたちがうなぎと黒毛和牛でお祝いした。じんのびで古田島さんの家について行ったら…壁中に絵が描いてある360度楽しいお家を見ることができました。
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