一般的にはUFOと呼ばれているものについてアメリカではUAP(未確認航空現象)という呼び方もある。謎の飛行物体の正体を探す国防総省の担当部署の責任者に会いに行った。カークパトリック博士はあらゆる謎の物体の解析を行うために議会によって設立された特別チームを率いている。UAPに関する人々の一番の誤解について「全てが地球外の物体だと考えていること」と答えた。特別チームは軍から報告されたUAPの可能性のある事例800件以上を調査している。報告の多くが「謎の物体が飛んでいる」というものだが、殆どは気象用か偵察用の気球だと判明している。カークパトリック博士は「特別チームでは1つ1つ厳密に調べて皆が納得するまで検討を重ねている」と話す。海軍のパイロットだったフレイバー氏はありえないスピードで動く物体を発見。2017年のインタビューで「目標の位置情報が伝えられ調査するよう指示があった。「相手は何か」と聞いても「分からない」と言われた。向こうが言うには「高度7000mの辺りにいて約2万4000mまで上昇して消えた」という。ジェット機2機に4人が乗り8つの目で見たが「何だあれは」と声を上げた。そして下を見ると海面に飛沫が上がり白いミントタブレットのようなものが前後左右に不規則な動きをしていた。モーター音もジェット音もなかった。私は「下降して確認する」と言って時計回りに旋回しながら下降した。物体の機動を妨害しようとしたら急上昇して消えた」と語った。地球外の知的生命体に関する調査は以前から注目され、ホワイトハウスも加わっている。議会も調査を始めた。公聴会でフレイバー氏は番組で語ったことを繰り返した。そして元軍の諜報員グラッシュ氏は政府が地球外生命体についての証拠を回収したという何の確証を得られていない主張を繰り返した。。UAPの解析を目的とした国防総省の極秘プログラムを知ったグラッシュ氏は報復を受けることになった。公聴会の後、カークパトリック博士はSNSでグラッシュ氏の主張に反論。人以外のテクノロジーを解析するプログラムの存在を裏付ける証拠が見つかっていないと記し、UAPの情報を提供した結果、危害を加えられた人がいるとの情報は国防総省にはないと付け加えている。地球外生命体は存在する?との質問にカークパトリック博士は「存在しないと考えることは統計学的に現実的ではない」と答えた。
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