アメリカ・トランプ大統領は今度はEU(ヨーロッパ連合)から輸入するワインなどのアルコール製品に200%の関税を課すと表明した。EUが、トランプ政権による鉄鋼製品とアルミニウムへの関税措置に対抗し、アメリカ産ウイスキーに関税を課したことを理由として挙げている。エスカレートする一方のトランプ大統領の貿易戦争がアメリカ経済に影響する兆しが見え始めた。ダウ平均株価は500ドル以上下げた。S&P500は2年ぶりに直近の最高値から10%下げて引けた。いわゆる調整局面入りで最近の株価の乱高下が終わるには程遠いことを投資家に警告している。それでも、トランプ大統領は屈しないと強気。それどころかトランプ大統領は13日EUから輸入するワインやシャンパンなどアルコール製品に200%の関税をかけるとさらに強く出た。「これはアルミニウムと鉄鋼にかけた25%の関税への報復としてEUがアメリカのウイスキーに50%もの、ひどい関税をかけたことへの報復だ」と明言した。エコノミストは「トランプ関税のつけを支払うのは結局、アメリカの消費者だ」と言う。最新の世論調査によると58%が隣国カナダとの貿易戦争は支持していない。支持は36%だけだった。メキシコとの貿易戦争の不支持は56%。支持は37%。経済全体への取り組みについては不支持54%、支持41%だった。
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