ニューヨーク証券取引所から米国みずほ証券・兼松渉が解説。22日のニューヨーク株式相場は反発。兼松さんは「ハイテク関連銘柄に買いが戻り相場の上げを主導」などと述べた。米国・バイデン大統領が選挙戦から撤退し、ハリス副大統領を後継候補として支持したが、マーケットへの影響は?。兼松さんは「米国株の投資家の立場からすると現時点では政策面でバイデン大統領もハリス副大統領も特に大きな違いはないと考えている。あえて違いをあげると、ハリス副大統領はカリフォルニア州選出で、シリコンバレーと強いつながりがあるとされ、ハイテクセクターに強き要因となる。一方、ヘルスケア業界に厳しい姿勢を示していて、目先のヘルスケアセクターの重しになる可能性がある。バイデン大統領の撤退で、民主党支持者の関心はより建設的な政策へシフトすることが可能になり、具体的な政策が示されやすくなる。トランプ前大統領がすでに共和党の団結に取り組んでいることも考えると民主党に出遅れ感があることも否定できない。各世論調査によると民主党はバイデン大統領でもハリス副大統領でもトランプ前大統領に勝てないとの見方がある。大統領選挙まであと15週間ほどあるが、マーケットでは目先はトランプトレードが続く可能性がある」などと述べた。