この合同軍事演習は、フィリピンとアメリカの海軍が毎年行っているもので、ことしは、日本など過去最多の9カ国が参加し、ルソン島の南部沖で、12日間にわたり実施する。初日のきのうは、マニラで式典が開かれ、フィリピン海軍のアダチ中将が、演習は国境を越えた挑戦に取り組むための地域協力を促進するものだと述べた。演習に参加する各国の隊員は、約2000人にのぼる見込みで、日本からは、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」と約170人の隊員が災害救助や人道支援活動の訓練にあたる予定だ。演習に参加した福田達也護衛艦隊司令官は、フィリピンとアメリカだけでなく、ほかのパートナー国の海軍とも連携強化を図りたいと参加の意義を語った。フィリピンとしては、中国が海洋進出を活発化させるなか、インド太平洋地域で、多国間の連携を深める狙いがあるものとみられる。