米国・オースティン国防長官はシンガポールで記者団に対し「在日米軍司令部の司令官を現在の中将から大将に格上げする案について評価を進めているところだ」と述べて、検討していることを明らかにした。一方で、現時点で発表することは何もないと述べた。米国国防総省は日本が来年3月までに自衛隊を一元的に管理する統合作戦司令部を設置して司令官を置くのにあわせて、そのカウンターパートとなる司令官をどこに配置するかなどについて複数の案を検討している。今回言及があった案は、作戦指揮の権限を持った同格の司令官を日本に配置することで、日米の指揮統制の連携強化を図るねらいがあるとみられる。中距離ミサイルを日本に配備する可能性について問われたのに対し、「われわれは日常的にさまざまな装備を訓練の一環として配備している。訓練の強化のため日本と協力していく」と述べ、訓練として一時的に配備する可能性に含みを持たせた。