米国国防総省のライダー報道官は12日、記者会見で「中東地域に展開していた原子力空母『セオドアルーズベルト』を中心とする空母打撃群が、インド太平洋地域に向けて移動を始めた」と発表した。米軍はイスラム組織ハマスの最高幹部の殺害を巡り、イランがイスラエルに報復を宣言したことを受けて「セオドアルーズベルト」を中心とする空母打撃群に加え、先月から別の空母打撃群を追加派遣していた。今回の措置で中東地域に展開する空母打撃群は2つから1つに減ることになる。記者会見で「緊張の緩和を意味するのか」と質問されたライダー報道官は「イランの脅威は「引き続き深刻に受け止めている。いつでもどこでも態勢を強化できる」と述べて、今後も動向を注視していくとしている。一方、イランはイスラエルに対して報復措置を取る構えを崩していないが、その時期や方法については慎重に検討する考えも示している。