中谷防衛大臣は、アメリカ・ヘグセス国防長官と防衛省で会談した。日米同盟の強化に向けて自衛隊とアメリカ軍の指揮統制を向上させる取り組みなどを巡って意見を交わしたと見られる。中谷防衛大臣はヘグセス国防長官と対面では初めて約1時間20分にわたって会談。中谷防衛相は「“自由で開かれたインド太平洋”の実現のため、日米が緊密に今後とも連携していきたい」、ヘグセス国防長官は「われわれの同盟はかつてないほど強固であることを明確にしたい。台湾海峡含め、地域の信頼に足る抑止力の必要性について議論を楽しみにしてる」と述べた。会談の詳しい内容はまだ明らかになっていないが、自衛隊とアメリカ軍の指揮統制を向上させるため自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の発足を受けて、在日アメリカ軍にも作戦指揮の権限を持つ「統合軍司令部」を設けることなどを巡って意見を交わしたと見られる。中国が東シナ海で軍事活動を活発化させている中、日米両国が共同訓練などを通じて日本の南西地域での存在感を高めることや装備や技術面での協力を深めていくことを確認したと見られる。さらに宇宙やサイバー分野の安全保障協力のあり方なども協議したとみられ、記者会見し会談の成果を発表している。