台湾の頼清徳総統が行った就任演説は、台湾の現状維持を強調し中国とともに平和と繁栄を追求したいと訴える一方、台湾は自国の一部だという中国側の主張を否定する内容だった。これに反発した中国は23日から台湾周辺で軍事演習を行い、翌日の夜に中国中央テレビの軍事チャンネルが首尾よく任務を終えたと伝えるなど演習は予定どおり2日間で終わったと見られる。演習の実施についてアメリカ国務省の報道官は声明で深い懸念を示し、中国に自制を強く促したほか日本政府も外交ルートを通じて中国政府に懸念を伝えたことを明らかにしている。