民間企業で働く人の平均給与が、この10年で過去最高になったことが分かった。この1年で給与が上がった人はどれくらいいるのか、60人に聞いた。上がった「35人」、変わらない「16人」、下がった「9人」。20代の金融系の男性は「上がった(ひと月)2万円くらい」、40代の派遣社員の女性は「変わらない(年収300〜350万円)」、去年転職をした30代の服飾系の男性は「前の会社で働いていた時よりは下がった」、40代の医療系の女性は「前年比0.4%増(年収500〜600万円)」、40代の航空系の女性は「米国だったらもうちょっともらっているのでは(年収800〜900万円)」、20代の金融系の男性は「年収が350〜400万円の間くらい、生活費や食事代とかが上がっているので贅沢はできない」、年収が40万円上がったという30代のIT系の男性も生活は楽ではなく「ネットと店頭の商品どっちが安いのかなとか見たりする」と述べた。国税庁がきょう公表した民間給与実態統計によると、民間企業で働く人の去年1年間の平均給与は460万円。前の年より0.4%増加した。3年連続の増加となり、この10年で最も高くなった。物価高もあり、給与が上がってもなかなか生活が厳しいという声が多く聞かれた。