海上自衛隊の護衛艦が初めて台湾海峡を通過した。複数の政府関係者によると、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」がきのう午前、北側から台湾海峡に入り十数時間かけて昨夜通過。台湾海峡は、米国などは船が自由に行き来ができる国際水域と主張しているが、中国は国際水域ではないと主張。日本はこれまで中国に配慮して自衛隊の船が台湾海峡を通ることはしなかったため今回が初めて。中国は先月、初めて日本の領空を侵犯するなど軍事活動を活発化させており、日本政府は「き然とした態度を示すため通過を決めた」としている。一方、中国外務省は会見で「台湾問題は中国の主権と領土を守ることや中日関係の政治的な基礎で超えてはならないレッドライン」と強く反発。また「中国は日本側の政治的意図に強い警戒感を持っている」と述べ、すでに日本側に厳正な抗議を行ったと明らかにし「台湾海峡の平和と安定を妨害しないよう求める」と強調。