アメリカの制裁の影響で、リアルが暴落しインフレが続くイラン。アメリカとの交渉の進展に国内に期待が広がると、一転。リアルの価値は急上昇、10日間で21%も値上がりした。市民の中にはビジネスチャンスの拡大に期待を寄せる人もいる。アリ・バハリさんはイラン伝統のペルシャじゅうたんの販売店を営んでいる。かつてアメリカは輸出先として最大の市場だったが、制裁で輸出による売り上げは20分の1に。協議が進展すればかつての活気を取り戻せると期待している。輸入品を扱う業者にも期待が広がっている。携帯電話ショップで販売しているのが、イランでも人気のアップル iphone16。値段は26万円相当、日本での購入価格の2倍位上になる。お店ではアメリカとの協議がまとまりこのままリアルの価値が持ち直せば、より買い求めやすい価格になると見込んでいる。イランはアメリカとの交渉をどう進めようとしているのか。政府の報道官は合意に至らなかった場合に軍事行動に出る可能性を示唆するトランプ政権について、警戒感を解いていないことを明らかにした。その上でイラン側としてはあくまで真剣に新たな合意を目指し交渉を加速化させる姿勢を強調した。