発表によると流通大手のセブン&アイホールディングスは、カナダでコンビニやガソリンスタンドなどを手がけるアリマンタシォンクシュタールから買収提案を受けているということだ。これを受けてセブン&アイは企業買収に際して取るべき行動を定めた国のガイドラインに基づいて、社外取締役のみで構成される特別委員会を設置してすでに検討を始めているということだ。会社は企業価値を向上させるほかの選択肢とともに慎重かつ網羅的に速やかに検討し返答する予定としている。一方、今の時点では提案を受け入れるかどうかやカナダの企業と議論を始めるかなどは決定していないとしている。仮にグループ全体を買収する場合、買収額は少なくとも5兆円以上の規模に上ると見られる。セブン&アイホールディングスはイトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業の株式の上場を検討し、主力のコンビニ事業に経営資源を集中する戦略でグループの構造改革を進めている。