カナダのコンビニ大手のアリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けているセブン&アイ・ホールディングスは、クシュタールの買収協議をめぐる一連の主張に対して、再び反論した。セブン&アイはきのう公表した書面の中で、「クシュタールの買収提案を拒否した事実は一切ない」と強調したうえで、去年8月から今年3月にかけ、クシュタールが回答の遅延を続けてきたと不満を滲ませている。アメリカの独占禁止法上の承認を得るために不可欠とされるアメリカでの店舗売却をめぐっては「クシュタールは一度たりともリスクを自身が引き受ける提案をしていない」などとして、クシュタールが自身の店舗の売却に消極的なことに強く反発した。クシュタールが会見などで、敵対的買収をしないと表明する一方で、敵対的買収をしないための「保護条項」を契約に盛り込むことを拒否したとして不信感を募らせている。