スナク首相率いる与党・保守党の大敗について。2010年に行われた総選挙で13年間続いた労働党政権から政権交代を果たしたのが保守党。そこから14年間にわたり保守党政権が続いている。しかし2020年にイギリスのEU離脱を主導して安泰とみられたジョンソン首相が、新型コロナのロックダウン時に首相官邸で行ったパーティー問題などで辞任すると、後任のトラス首相が市場の混乱を招いてわずか1カ月半で辞任。政党の支持率は大幅に下落した。そしてスナク首相も物価高騰を抑えられず支持率は低迷したままになっている。一方国民の不満の受け皿になったのが労働党で、国民の生活水準の向上などを掲げている。ただ労働党は政権交代後の批判を回避すべく総選挙の公約を具体的に示していないという。また閣僚経験のある議員がわずかしかいないことも懸念されている。吉永氏は「労働党は政策を実現できないから公約を掲げていないだろうと思う」などと話した。末延氏は「アメリカの選挙結果に加え、イギリスで政権交代が起こった場合、ウクライナ問題への取り組みなどに影響が出る可能性があるので選挙結果を注視していく必要がある」などと話した。