きょうは世界難民の日。今週開かれた難民人材の雇用と活躍をテーマにしたトークイベント、難民を受け入れた企業の経営者らがその経験を語った。イベントでは難民が日本で働く際に直面する言語や文化の違い、就労資格や手続きなどの壁にどう向き合ってきたかが話し合われた。イベントに参加していたオイシックス・ラ・大地は、初めて難民のシリア出身のサウードさんを正社員採用した。サウードさんは内戦で故郷を追われ、8年前に来日。日本語やITスキルを独学で学び今はエンジニアとして働いている。最初は慣れない日本語に苦労したという。去年、日本での難民申請者は1万2373人、認定されたのは190人とごくわずか。高いスキルや経験を持ちながらも働く機会に恵まれないのが現状。