G7サミットで主な議題となった“不法移民問題。英国で小型ボートでの不法入国が増えている。2018年には300人ほどだったが2022年には4万5千人を超えている。アフガニスタン19%、イラン12%、トルコ10%、イラク9%、シリア8%など58%が中東からとのこと。英国では不法移民への対応が財政を圧迫させている。来月からルワンダに不法移民を強制移送させる計画を立てている。ルワンダには移民用住宅も。ルワンダでは1994年、約100日で約100万人が大量殺害されたルワンダ大虐殺があった。しかし今はアフリカで安全な国ランキングで1位。経済面では「アフリカの奇跡」と言われ2022年のGDP成長率8.2%でアフリカ7位。不法移民を英国内に残すと1人あたり約1940万円かかるという。強制移送だと1人あたり約3090万円。なぜコスト高でも移送したいのかについて上智大学・岡部教授は「強制的な移送によって不法入国を試みる人のモチベーション抑止を狙っている、今のコストよりも中長期での効果を見ている」と話す。デンマークでも難民申請者をルワンダに移送検討している。イタリアでは不法移民を一時的に収容する施設をアルバニアに作って移送する計画を計画している。ドイツでも不法移民を収容する施設をEUの外に設置することを検討している。14日にG7首脳宣言が採択され、移民の密入国を防止し、密入国で利益を得る組織犯罪などを取り締まる連合を立ち上げるという内容で合意している。櫻井さんは「ヨーロッパの事例に学ぶべき。ようやく増えすぎる移民に現実を見始めた」などと話した。橋下さんは「政治問題について抽象的な主張をしても現実問題は解決できない」などと話した。