太平洋の島しょ国などで作る太平洋諸島フォーラムの首脳会議がパラオで開かれ、台湾の代表がパートナーとして出席した。中国もパートナーで首脳会議の諸国が台湾の代表を出席させたことに中国は警告を発した。しかし、台湾と外交関係を維持しているパラオなどは「決めるのは我々だ」と中国をけん制した。この争いは危険な戦略的荒波が太平洋諸国を取り囲んでいることを改めて実感させるものだ。その勢力争いを示す新たな動きとしてニュージーランドとアメリカはクック諸島が戦略的に重要な海域の旧アメリカ軍基地を開発するのを支援するため6000万ドルを拠出することで合意した。現在の戦略的環境では台湾や港をめぐる駆け引きは避けられないが、太平洋諸国の首脳は焦点を気候変動に引き戻そうと必死だ。フォーラムは2035年までにこの地域を脱炭素化するという野心的な計画を承認する見通しで、実現すれば排出量を減らすだけでなく燃料費を何百万ドルも節約できる。太平洋諸国の首脳はさらなる世界的な気候変動対策も求めている。
