アメリカのトランプ大統領は27日、大統領専用機の機内で合わせて4つの軍に関する大統領令に署名し、このうちの1つは新たな防衛システムの導入に関するものだと明らかにした。この防衛システムを、イスラエルでロケット弾や無人機などを迎撃するために導入されているシステムになぞらえて「アメリカ版アイアンドーム」と呼んでいる。導入の背景について大統領令は、弾道ミサイル、極超音速ミサイル、それに巡航ミサイルなどの攻撃は、依然としてアメリカが直面する最も破壊的な脅威だとして、敵対する国などからの攻撃に対応するためだと説明しているが、導入時期などの詳細は明らかになっていない。トランプ大統領は27日、南部・フロリダ州での演説で「100%、アメリカ国内で製造されることになるだろう」と述べており、防衛力の強化とともに、防衛産業の活性化を図りたい思惑があるものとみられる。