マレーシアを訪問している石破総理大臣は日本時間のきょう午前、アンワル首相との会談に臨む。阿部桃子記者の報告。マレーシアはASEAN(東南アジア諸国連合)の今年の議長国だが、石破総理は地域情勢にとどまらず、よりグローバルな視点で連携を図りたい考え。会談は日本時間午前11時ごろに行われる予定で、中国を念頭にした安全保障協力に加え、脱炭素、エネルギーなどの分野で連携を広げることを確認する方針。さらに、中東パレスチナの支援について協力することで一致する見通し。イスラム諸国との連携を強調するマレーシアは、ガザ情勢の対応を巡り欧米諸国とは一定の距離感ができていて、同行筋は「中東問題を巡るマレーシアへのアプローチは重要だ」としている。国際社会で主要国の相対的な影響力が低下しているとの指摘もある中、日本としてはマレーシアなどグローバスサウスと呼ばれる新興国、途上国と欧米諸国をつなぐ役割を果たしたい考え。