番組では2021年にも大谷選手のホームランの打球音を分析しており、山田教授は21年のホームラン音は“テノール歌手がコンサート会場で歌っている”ような音をしていると話し、昨シーズン44本の本塁打を放ち、日本人初メジャーのホームラン王となった大谷選手のバットの変更で打球音に変化があったと指摘した。2021年には300Hzと600Hzの2つのピークがあり、歌声や楽器の音はこういう倍音関係の構造が見えることが多いと話した。一方で昨シーズンは300Hzと600Hzもアルトの音域だったが1600Hzと完全にソプラノで2021年の倍音関係は見られないという。バットの材質が硬くなったことで高い音になっているという。大谷選手と同じチャンドラー社のバットを使うジャッジ選手と比較すると、同じところにピークが来ていて、材質に共通点がある一方で大谷選手はエネルギーが特定の周波数に集中し、エネルギー効率が良く無駄がないと述べた。また、効率よくバットに力を伝えていて、音で癒やされる人が出ているのが面白いと語った。