プライベートブランドの値下げが相次いで発表されている。流通大手のイオンはプライベートブランド「トップバリュ」のチーズや菓子パンなど約100品目で価格を据え置き内容量を増やす実質値下げを数量限定で行うと発表。商品の品質は落とさず値下げや増量。流通に詳しい専門家によるとPBを出すことが企業間の競争に勝ち残るカギ。イオンのPB商品の売り上げは約1兆円。前年比約10%増加。ホームセンターのカインズでは「ピタッと貼り付く食品ラップ」が298円と30円値下げするなど売り上げは年々上がっているという。なぜ品質を保ちながら消費者に提供できるのか。流通経済研究所・池田満寿次上席研究員は「余分な包装の中袋を除去したりパッケージコストを引き下げて味は維持することで消費者からするとおいしいものが比較的手ごろに買える構図が作りやすい」、「小売企業は店舗での販売動向をリアルタイムで把握。売れ筋の傾向が予測しやすい」などコメント。